よくわかる社会心理学 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)
- 作者: 山田一成,結城雅樹,北村英哉
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2007/04/01
- メディア: 単行本
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ソーシャル・サポート研究(86-89頁)。やはりおもしろい。もっと研究されてしかるべきだ。
- ソーシャル・サポートの直接効果モデル(Main-effect models):多くの他者に囲まれていることによってそこから得られる種々の財(情報・サポート等)が、人の健康を直接維持・改善させるというモデル。(88頁)
- ソーシャル・サポートのストレス緩衝モデル(Stress-buffering models):ストレスの多い出来事を経験したときに心身に及ぶ悪影響が、ソーシャル・サポートを受けることによって緩和されるというもの。(88-9頁)
葛藤解決(94-97頁)。
- 葛藤状況の固定和幻想(fixed-pie assumption, fixed-pie perception):実際には双方がともに勝利する統合的合意が可能にもかかわらず、勝ち負けの観点から葛藤状況を認知してしまうこと。固定和幻想に陥ると、当事者は状況を競争的と知覚するため、主張的な行動がふえたり、個々の争点のみにとらわれた視野の狭い提案がなされるようになり、統合的な葛藤解決は困難となる。(96頁)
なるほど、だからよくビジネス書でwin-win解決が強調されるわけか。