- 作者: 金子由美子,橋本早苗
- 出版社/メーカー: 大月書店
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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おとなはよく
「わかってるよ」とか「キミのため」とか言うけど
そう言われると引いちゃう
ひとは 自分以外のひとのことはやっぱりわからないし
ひとは 自分のために行動しているんじゃないかな
(32頁)
東京新聞の記事にあったので借りてみた(某妻は「中学生日記だ…」と言って引いていたが…)。社会のルールを知っていると、あえて問題にしないことを、「なんでそうなの?」と聞いているのが興味深い。そのまま問い続けていれば、立派な哲学者になるわけだが(そうなりたいかどうかは別にして)。しかし、自分自身もストレートな問いを忘れていて、常識人になりつつあるので、こういう「ナイーブ」な問いを大事にしないと。
テレビを見ていたら 親に殺された子のニュースが流れて
「おまえはしあわせだよ」って 父さんが言った
えっと その比較ってへんだよ
だって 父さんだって
子どもに殺された親のニュース見て
「父さんはしあわせだね」って ぼくが言ったら
いやにきまっているでしょ
(54頁)
相手の立場に立つという話。
ねぇ どうして道徳の授業ってつまらないの?
ほかの勉強は ときどきわかるんだけど
道徳って なんかいつも意味わかんないし
だって毎回ちがうテーマなのに
けっきょく最後はおんなじじゃん
悪いことしちゃダメってことでしょ
1回やればいいじゃん
ほんと 意味わかんないし
(81頁)
たしかに。しかし、そう言われると、刑法もそうかも…。