- 作者: 下田博次
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/03/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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図書館で借りた本。携帯からアクセスできるインターネットが、子どもにとってはいかに魅力的かつ危険に満ちているかがわかる。こういうメディアと付き合っていかないといけないというのは大変だな。みんなPHSにすればいいのに、というのは冗談。メディアリテラシーというか、携帯リテラシーというのは今後一層重要になりそうだ。
子どもが有害コンテンツにアクセスしたり、個人情報を不用意に流出させないよう教育するには、「一般的なモラルやルール教育ではなく、リスク回避という視点から、具体的に遊びの危険性を説く」のが有効だそうだ(78頁)。
なるほど、たとえば「青信号になってから横断歩道を渡りましょう」というだけでなく、「赤信号のときに渡ったら跳ね飛ばされて死ぬか半身不随になることもあります(実例の写真を見せる)。また、横断歩道を渡らないと保険が満額得られない場合もあります(金額の差を見せる)」などという教育をしろというわけだな。自己利益に訴えろ、と。
「ちなみに中学生の場合、高校生に比べると、まだインターネットのモラルに素直である。高校生になるとモラルでは耳を貸さない。インターネットの罠の解説ならば、実利があるので真剣に聞いてくれる」そうだ(81頁)。発達段階。