昨晩は娘に付き合って二階のソファで寝る。遅くまでスイッチで遊んでしまう。少し遅めに起きる。シリアル、朝刊。
朝から某学会。今年度は京大で開催予定だったが、昨今の事情によりオンラインで開催。お昼は某委員会。昼下がりに総会があり、私が議長を務めて初日はそれで終了。
夕方、娘とスイッチをしたり、『倫理学入門』を読んだり。
夜、夕食。食後、またスイッチなど。昨晩からスイッチをやりすぎて左の親指が痛い…
夜中、『ディープインパクト』を少し見ながら、読書。寝るべし。
自由の論理、理性の法則という本と、進化論と倫理です。二つ目の本はだいぶ独自の議論へとつながっていますが。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
『倫理学入門』第二章。ルソーは特に意見はない。ロールズの正義論の説明は、原初状態で無知のヴェールの背後にいる人が、善の構想がわかっているかのように読めるミスリーディングな記述があるのが気になる(61頁)。とはいえ、正義の二原理が出てくるまでのロールズの議論をうまくまとめるのは難しい。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
「原初状態に集まる人々は…利己的である」(61頁)。ロールズ自身は「合理的で相互無関心」と特徴づけ、普通に言われる意味で「利己的ではない」と述べている。この辺りの記述を踏まえ、社会契約論が全てホッブズ的な利己主義的個人を前提しているかのようにまとめられている(66頁)。どうなんかな。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
カントのところは特に異論はないが、最初に因果法則に支配された決定論的な世界観を出してきているので、叡智界の話を持ち出さないと、道徳法則に自ら従うといっても、従うかどうかも予め決定されているんじゃないかという疑問が出そうだ。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
ハーバマスのところも特になし。この辺り、全部フローチャートがついていて初心者サービスがすごい。私のような者にも参考になります。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
功利主義の説明もわかりやすい。あえて言えば84頁の快楽計算の図の(3)と(4)の選択肢は無差別(どちらも等しく良い)と言える可能性があるのと、85頁のフローチャートの最後の「行為Dは善・悪」は、「正・不正」だろう。ここで「正・不正」を用いないのは、正と正義の混同があるからだろうか。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
94頁のあたりの「功利主義は善を優先する倫理理論」というのも同じように気になる。善・正・正義のあたりの関係をもう少し明確にする必要がある。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
ヒュームの共感理論のところも特に異論なし。相手の立場に立つだけでなく、一般的視点とか出ると良かったと思う。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日
徳倫理と責任・ケアの理論のあたりは、特に異論はないが、少し内容を詰め込みすぎていて、わかりにくくなっているようだ。それまでと違ってフローチャートがないが、やはりまだ図式化するのが難しいということかもしれない。これで第二章は終わりだが、この第二章は内容が濃い。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年11月7日