- 作者: ルイスフロイス
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1991/06/17
- メディア: 文庫
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自宅の本棚にあったのをたまたま手にした。記録を見ると、94年(学部2年生)に紀伊国屋(大阪?)で購入して少し読んだようだ。16世紀の日本とヨーロッパの文化の違いを列挙しただけの本だが、おもしろい。
ヨーロッパでは、生まれる児を堕胎することはあるにはあるが、滅多にない。日本ではきわめて普通のことで、二十回も堕した女性があるほどである。(50-51頁)
ヨーロッパでは嬰児が生まれてから殺されるということは滅多に、というよりほとんど全くない。日本の女性は、育てていくことができないと思うと、みんな喉の上に足をのせて殺してしまう。(51頁)
このあたりは学部生のときに蛍光ペンで線を引いている。
ヨーロッパでは修道女の隠棲および隔離は厳重であり、厳格である。日本では比丘尼の僧院はほとんど淫売婦の街になっている。53-54
われわれの教師は、子供たちに教義や貴い、正しい行儀作法を教える。坊主は彼らに弾奏や唱歌、遊戯、撃剣などを教え、また彼らと忌わしい行為(男色)をする。65
このあたりも蛍光ペンでハイライトしている。どうやら当時はそういうことばかりに関心があったようだ。