え、こだまの世界?

A day in the life of...?

借りた本 (ハンセン病、昭和の思想家、女工哀史など)

高松宮記念ハンセン病資料館10周年記念誌』(2004年)。いろいろ勉強になった。この本は某非常勤先の図書室で。あとは某区立図書館から借りたもの。

昭和の思想家67人 (PHP新書)

昭和の思想家67人 (PHP新書)

ネットでたまたま見かけたので。時間のあるときに目を通すべし。

女工哀史 (1982年) (岩波クラシックス〈6〉)

女工哀史 (1982年) (岩波クラシックス〈6〉)

産業保健を教えたときに、これぐらいは読んどかなきゃと反省したので、借りてみた。

上の本を借りるついでに。「ツッパリ」とか「マイケル坊や」「サブリナパンツ」とか、80年代専門用語が頻出していて難しい。あれ、「サブリナパンツ」は80年代用語ではないのか。

ある女子労働者は、「いままでは私たちが機械を使っていたのだけれど、いまは、私たちが機械に使われているのよ」と、スピードアップした機械の回転にふり回されて、瞬時も目と手を休められない様子を表現しています。(61)

上の岩波ジュニア新書は読了。すっかり啓蒙されました。

いまの日本では、科学技術のめざましい進歩によって工場の機械がすっかり変わりました。それにともなって、単調な作業がふえ、知能も意志も個性も備えた「人間」にとっては耐えがたい労働がひじょうにふえているのです。つまり、科学技術の進歩が会社の利益をあげる手段としてのみ使われていて、労働者が少しでもらくになり、人間らしく働くためには、生かされていないということです。(192-3頁)

マレー人女子労働者「私たちがいつも疑問に思うことは、なぜ一部の人間に、貧しく弱い人たちを利用する権利があるのか、なぜ彼らの権力欲と物欲を満足させるために、貧しい人たちを道具にすることが許されるのかということです。
金持ちで権力のある人たちは、その豊かさを弱い人びとを守るために分けあたえるべきではないでしょうか。彼らの富は、死ぬまで彼らのために働く貧しい労働者の血と汗から生まれたものなのですから」(138頁)

「権利」talkについては、もうちょっと真面目に(命がけで?)考える必要がある。