え、こだまの世界?

A day in the life of...?

某講義(臨床倫理)、某講義(DIYバイオ)、東京へ、など

定時起床。食器の片付け、ネコの相手。

一時間ほど、午前中の授業準備。午後の授業もまずいわけだが、あとは2限からお昼の頃の私にがんばってもらおう。

 

朝、少し二度寝してシリアル、朝刊。身支度とネコのトイレなどの掃除を急いでしてから某医学部へ。一限に某オムニバス授業で臨床倫理の話。mentimeterでアンケートをとりながらやったらそれなりによかった。しかし、しんどい。一限は健康に悪い。

それから研究室へ。推薦書に署名をしたりメールの返事をしたりする作業。落ち着いたら授業準備をしないと。

 

泣きながら授業準備。今回はDIYバイオを調べているが、そういえばと思ってDIY哲学というのがあるかを調べると、少しだけ出てくるな。大学での科学が健全なのかと問うのも重要だが、講壇哲学の健全性についても問われなければならないだろう。

「『問われなければならない』じゃなくて、きちんと自己批判しなさいっ。だいたい大学でまともな哲学ができるわけないだろう。このエスタブリッシュメント抵抗勢力め」

「いやいや、フルタイムフィロソファーは重要で…」

「フルタイムで雇われているけど、一年のうち1日ぐらいしかまともに哲学していないだろう。君の存在は税金の無駄だよ」

「(時間がないので) ニャー」

「ニャーじゃないよ。それでも哲学者か」

「ニャーニャー (鳴きながら逃げていく)」

 

お昼は泣きながら授業の準備をしながらベジラーメン。

お昼すぎ、泣きながら某授業。DIYバイオ。科学研究はどうあるべきかを考えるうえではおもしろい運動だと思う。私も家で科学実験をやるか。

「いいから君は、思考実験を毎日三つぐらい作っていたまえ」

「ニャー」

 

 

昼下がり、少しメールの返事をしてから急いで帰宅し、荷物をまとめて京都駅へ。
京都駅の待ち合い室で某オンライン打ち合わせ。

それから急いで弁当を買って新幹線に乗る。とりあえずメールの返事の続き。

 

「まーいにーち まーいにーち ぼくらーは てっぱんのー」

「それ以上書くとJASRACに請求されるからやめなさい」

「いやー、ほんとにメールの返事ばかりでいやんなっちゃいますよ。もうすぐ人生に占める割合で、睡眠の次はメールの返事になるんじゃないかと思うほどです。毎日Gメールとにらめっこの人生って、何か間違ってません?」

「じゃあ何とにらめっこしたいわけ?」

「何なんすかね。はあ。わたしの生きがいって…」

「うむ、生きがいは人生を通じてどんどん変わっていくというしな」

「本当ですか」

「うむ。これは「生きガイア仮説」として知られているな」

「またうそばっかり。騙されやすい日本人が信じちゃうでしょ。それにそんなつまんないことばかり言ってたら、舌が腐って舌なし中年になりますよ」

「まあそしたら授業はできなくなるので研究に専念するよ」

「ニャー」

 

弁当とビール。

 

新幹線ではメールの返事をして弁当を食べたあと、しばらく死んだように寝る。あまりによく寝ていたのか、「まもなく新横浜です」というアナウンスを「まもなく新大阪です」と聞き違えて、ぎょっとして目覚める。もうしばらくメール。

東京駅から本郷のいつものホテルへ。駅弁を食べてしまったのでどうしようか悩んだが、結局某ラーメン屋で酸辣麺を食べる。うまい。

 

「しかし、ホテルにいた、太りすぎて膝をダメにしている外国人旅行客を見ると、『ゴルギアス』の中でソクラテスが論じている美味しいものと身体に良いものとの関係は、いろいろ考えさせられますね」

「そうだな、美味しくて身体に良いとか、面白くてタメになる、というのが一番だろうが、快さと有益さはなかなか両立しないものだ」

「あなたの授業なんか、面白くものないしタメにもならないし、どうしようもないじゃないですか」

「シャー」

「あ、怒った」

 

コンビニで朝食などを買ってホテルに戻ってくる。納豆巻きがなくてがっかり。いつも携帯しておくべきだろうか。

「納豆巻きで腹巻きを作って、納豆腹巻きとかね」

「そんなことをしたらネコにも愛想を付かされるよ」