オックスフォード大学の規程により設置されている教授職は、哲学科では現在五つとのこと。そのうち、古代哲学だけ名前がない(ここでは省略)。
- Wilde Professor of Mental Philosophy:1898年にマンチェスターの技術者のヘンリー・ワイルドの寄付でリーダー(Reader)ポストが創設、2000年から教授職に。コーパスクリスティコレッジのフェローになる。現在はマイケル・マーティン。
- White’s Professor of Moral Philosophy:1621年に英国の牧師で慈善家だったトマス・ホワイトの寄付により創設。このポストは17世紀末からしばらく忘れられていたが19世紀中頃に復活。有名なのはトマスヒルグリーン、WDロス、HAプリチャード、HJペイトン、JLオースティン、RMヘア、バーナード・ウィリアムズ、Jグリフィン、Jブルームなど。現在はコーパスクリスティコレッジのフェローになる。現在はジェフ・マクマーン。
- Wayneflete Professor of Metaphysical Philosophy:ウィンチェスター司教・大法官でモードレン(Magdalen)コレッジを創設したウィリアム・ウェイフリートを記念して作られた四つの教授職のうちの一つ(残りは化学、生理学、純粋数学)。1859年からあり、有名な人物としてはRGコリングウッド、ギルバート・ライル、PFストローソンなど。現在はOfra Magidor。
- Wykeham Professor of Logic:ウィンチェスター司教・大法官でニューコレッジを創設したウィカムのウィリアム(William of Wykeham)を記念して作られた三つの教授職のうちの一つ(残りは古代史と物理学)。1849年ごろからあり、有名な人物としてはAJエア、マイケル・ダメット、デヴィッド・ウィギンズなど。現在はティモシー・ウィリアムソン。
他にもUehiro Professor, Clarendon Professor, Fulford Clarendon Professorなどがあるようだが、上記の教授職とは少し毛色が違うようだ。