え、こだまの世界?

A day in the life of...?

死刑と人間の状態

ここに幾人かの人が鎖につながれているのを想像しよう。みな死刑を宣告されている。そのなかの何人かが毎日他の人たちの目の前で殺されていく。残った者は、自分たちの運命もその仲間たちと同じであることを悟り、悲しみと絶望とのうちに互いに顔を見合わせながら、自分の番がくるのを待っている。これが人間の状態を描いた図なのである。

田辺保編、『世界の思想家8 パスカル』、平凡社、1976年、53頁より。

死刑冤罪の記事について読んでいたらふと思い出した。もちろん、本当に死刑を宣告されて生きている人と、そうでない人との人生は天地の差があるわけだが・・・。