え、こだまの世界?

A day in the life of...?

観覧者と競技者、思弁家と経験家

学問の進歩 (岩波文庫 青 617-1)

学問の進歩 (岩波文庫 青 617-1)

ときとして観覧者のほうが競技者よりもよく見ることがあり、「山は谷からもっともあきらかに見られる」という、もっともなというよりは無礼なことわざもあるにはあるけれども、しかし、人びとは自分の職業に関してもっともよく、もっとも真実に要領をつくして書けることはほとんど疑いをいれない。また、活動的生活の問題についての思弁家の著述は、たいてい、フォルミオの戦術論がハンニバルにはそう思われたように〔キケロ『弁論家論』二の一八・七五〕、経験家には妄想かもうろくとしか思われないこともほとんど疑いをいれない。279頁

「一般的には、(…)活動家が著述家となり、あるいはなりうることは望ましいであろう」(280頁)だそうだ。