大学の図書館で少し読み進める。おもしろい。
- 作者: 四方田犬彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/02/26
- メディア: 単行本
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多田逸郎[四方田が通っていた中学校の音楽教師]は日本で有数のリコーダー演奏者であり、授業の始めにかならず生徒たちを起立させ、「真に偉大な音楽とは」と尋ねるのだった。するとわたしたちは命じられた通りに「バッハ!ヘンデル!テレマン!」と、声を揃えてこたえなければいけなかった。(中略)。彼はあるときには一言「エレキ、くたばれ」といい、それを生徒たちに復唱させた。わたしたちは声を大きくして応じた。「エレキ、くたばれ!エレキ、くたばれ!」33頁
中学の音楽の先生もこんなんだったなあ。クラシック音楽はあまり聞かせてくれず、ひたすらバッハ以降の有名な音楽家の名前を暗記させられた。この教育でクラシック音楽が好きになるわけがない。
監督の原正孝(麻布高校三年生のとき、フィルム・アート・フェスティバルでグランプリ受賞)という名前には見覚えがあった。それはわたしが通っていた五本木小学校で二年上の学年にいて、あまりに秀才の誉れが高いために父兄会でファンクラブが出来てしまったという少年のことだった。50-51頁
す、すごすぎる…。