ほぼ定時起床。しばらく某校正。シリアル、身仕度、朝刊。
朝、娘を学童に送り、自転車で大学へ。
午前中は主に某原稿を書き進める作業。
お昼、中央購買部で買い物をしてから研究室へ。某君の進路相談。そのあとパンなど。
お昼すぎ、某君に手伝ってもらってメールの処理など。昼下がり、某ワークショップのオンライン打ち合わせ。
夕方、某原稿を書き進め、とりあえず一旦完成したことにして某氏にメール。頑張って仕事したが、いろいろ仕事が滞っていてまずいな。常に負債体質だ。
夜、帰宅して夕食。食後、夕刊。そのあと少しスイッチ。
夜中、シャワー。寝るべし。
翻訳の校正。1章の途中まで
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月4日
ベルギーの安楽死の問題事例、欧州人権裁判所で検討されることに
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月4日
BioEdge: Belgium’s euthanasia law under fire in European Court of Human Rights https://t.co/olXiQxCCSO
17. 『心の習慣 アメリカ個人主義のゆくえ』
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
ロバート・ベラー他著(みすず書房)
米国人にとって成功、自由、正義とはどういう意味か。個人主義的伝統と共和主義的な伝統を人々がどう体現しているのか。社会学的な調査を元に一般読者にもわかるように論じている名著。現代倫理学を考える上でも必読。
正確には、ロバート・N・ベラーほか著 島薗進・中村圭志 訳(みすず書房)
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
ベラーらの調査のように、人々が持っている世界観を記述するという試みはとてもおもしろいので、『現代日本人の意識構造』もよいが、さらに突っ込んだ質的調査を日本でもどんどんやってほしい。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
18. 『幸福論』
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
バートランド・ラッセル 著 安藤貞雄 訳(岩波文庫)
原書は90年前に出版されたので、フロイトの影響が強いなど古臭いところも多々あるが、不幸の原因や幸福になる方法について普遍的な議論がなされている。『西洋哲学史』を含め、ラッセル先生の本は面白く読めるのでお薦め。
19. 『パンセ 改版』
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
パスカル 著 前田 陽一・由木康 訳(中公文庫)
実存主義の先駆となった「神なき人間の悲惨」が白眉。それ以外にも素晴しい箴言が多い。平凡社の『パスカル』(田辺保編)もよい。あまり関係ないが、よりみちパン!セの『だれでも一度は、処女だった』という本も面白い。
20. 『自省録 改版』
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
マルクス・アウレーリウス 著 神谷美恵子 訳(岩波文庫)
本書を読むと、内省的な人がくじけそうな心を奮い立たせるために、ストア派の教えを記している孤独な姿が浮かぶ。何もする気が起きないときは、このローマ皇帝のことを思い出すとよい。訳者の神谷美恵子も立派な人物。
神谷美恵子は立派な人物どころか、マルクス・アウレーリウスと同じぐらい高貴な魂の持ち主だと思う
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
同時代だったらファンクラブを作って入っていただろう
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
気候変動と子どもを産むことによるカーボンフットプリントの増大
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
Procreation, Footprint and Responsibility for Climate Change | SpringerLink https://t.co/nCCOFYMeRn
21. 『正義論』
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
宇佐美誠・児玉聡・井上彰・松元雅和(法律文化社)
倫理学や法哲学の一大トピックを扱った本格的教科書。功利主義や平等主義などの基礎的な理論から死刑や戦争や環境などの実践的な問題まで扱っている。私は真面目に功利主義の概説を書いたので、こちらも手にとっていただきたい。
『入門・医療倫理』シリーズでは水野さんが功利主義について書いたので、自分で功利主義の教科書的な概説を書いたのはこの本が初めて(『功利主義入門』は教科書的な概説にはなっていない)。何を書くか、どこまで書くかというのはなかなか難しい問題
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
「教科書的な概説」というのは、「専門家であれば誰が書いても同じ内容になる」という含意がある。もちろん、なかなか全く同じにはならないわけだが。
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
22. 『自由論』
— 児玉聡 (@s_kodama) 2020年8月5日
J・S・ミル 著 関口正司 訳(岩波文庫)
最近いろいろな翻訳が出ていることでも名著ぶりが窺われるが、表現の自由や行動の自由の重要性を論じた古典中の古典。日本では民主主義と自由主義の区別さえつかない人もいるが、本書を読んで立派な自由主義者になってほしい。