ブルマーの社会史―女子体育へのまなざし (青弓社ライブラリー)
- 作者: 高橋一郎,谷口雅子,角田聡美,萩原美代子,掛水通子
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2005/04/01
- メディア: 単行本
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とりあえずざっと読んだ。ブルセラが流行ったころは全然社会問題に関心がなかったせいか、ブルマーになんら関心がなかったのだが、なぜ消えたのかが気になって読んでみた。女性の体育が始まって以降、女性が運動の際に何を着るか、というのが大きな問題であったことがよくわかった。
「どうでもいいんですけど、フェミの人の文章は、ときどき不要なくらいに難解な気がするんですけど」
「君はそんなことを言えるほど、たくさんの文章を読んでないだろう。そういうことを言うには、せめて青弓社の本をすべて読んでから言いたまえ」
「ですが、仮にそうだとしてみてくださいよ。その場合、やはりそれも何か社会的な要因があるんでしょうか」
「どういう意味だね」
「たとえば、フェミの人が硬派で難解な文章を書くのは、いまだに男性優位のアカデミズムにおいては硬派で難解な文章を書かないとやっていけないという規範があるから、とか」
「そうかなあ。君の話は実証性がないよ」
「まあ、たしかに個人的印象にすぎないんですけど。実証的に引用するのも気が引けますしね。しかし、フェミニンな文章を書くごりごりのフェミニストがいてもおもしろい気がするんですけど、どうなんですかね」
「人のことを心配する前に、自分がわかりやすい文章を書きたまえ」