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生命倫理の学際性について

日本の生命倫理―回顧と展望 (熊本大学生命倫理論集)

日本の生命倫理―回顧と展望 (熊本大学生命倫理論集)

様々な議論を見てきて強く感じるのは、生命倫理に関しては、同じレベルで、共通の言葉により実りある議論をすることが極めて難しいことである。生命科学や医学と社会との関係を幅広く研究し、人材を育てる組織が必要である。(菱山、374)

この主張は正しい。おそらく学際性の必要性を肌で感じている研究者はまだ少ないのではないか。研究者の多くは学際的だと自認しているかもしれないが、それは日本人の多くが国際的だと自認しているのと同程度のことでしかないだろう。