え、こだまの世界?

A day in the life of...?

教育についてもう一冊

教育とは何かを問いつづけて (1983年) (岩波新書)

教育とは何かを問いつづけて (1983年) (岩波新書)

これも94年に買ったものだが、途中で読むのをやめたようだ。社会科学が重要だと考えて実際「民衆の中へ」入って行き、日本全国で調査をしたというところはすごい。ただ、全体として何をやろうとしたのか、何を訴えたいのかがはっきりしない。

いうまでもないことですが、人間というものは自分自身をみつめることには大変抵抗を感じるのですが、それでも自分と自分をとりまく状況とを直視して、それを批判(クリティーク)していく以外に、疎外を克服することは金輪際できないわけであります。自分と自分をとりまく状態とを直視しながら、偏見におおわれた中から自分というものを掘り出す、自分自身を回復するすべが生活綴方の実践の中に包含されている。125頁

「生活綴方」ってよく知らないが、そういう教育方法があったようだ。交換日記のようなものらしい。