え、こだまの世界?

A day in the life of...?

哲学研究におけるプロテスタンティズム

一部の哲学研究者の悪癖というか特徴として、「二次文献は時間の無駄だから読む必要はない。原典さえしっかり読めば良い」という姿勢があるのかもしれない。二次文献などというのは、いわば教会のようなもので、聖書と同様、原典に向き合いさえすれば、研究によって義とされる、というわけだ。まあ、実際のところ、古典研究において新しい研究成果を出すためには、しっかり原典を読む必要があるわけだが、しかし、やはりこれまでの研究の蓄積を無視するわけにはいかないだろう。