え、こだまの世界?

A day in the life of...

正義について

アンパンマンやなせたかし朝日新聞夕刊に連載している。

要するに正義は逆転するんです。A国にとっての正義がB国にも正義だとは限らない。では、逆転しない正義は何かといえば、飢えている人を助けることなんじゃないか。政治だって、飢え死にする人がいるなら、どこかまちがっているんですよ。悪党をやっつけるためにぶちこんだミサイルで罪のない人も死んでしまうなら、それは正義ではない。武器を持たないアンパンマンは飢えた子どもに自分の顔を食べさせます。それが、ぼくの考える正義なんですね。(2011年2月11日付朝日新聞夕刊)

文化相対主義は、日本ではこのように「正義」について言われることが多いようなので、正戦論について論じるときは注意しなければならない。戦争については絶対的な正義はないが、その一方で、餓死しかけている人を助けるのは常に正しい行為だと。しかし、われわれは正義をときどきしか行なわない。