昨晩も少しマンガを読んで夜更かしをしてしまったが、朝起きて菓子パンなど。発表の準備をがんばろう。
「今回は発表自体は10分なので、ちょっと油断してるんだよな*1」
「何を言ってるんですか。人生最後の発表かもしれないと思って、がんばりなさいっ」
「そんな、いつも実存するのは疲れるでしょ」
「あなたはあまりに実存しないで人生に手を抜きすぎなんです。この、ダスマンめっ」
「ニャー」
「この、ディーカッツェめっ」
「ニャー」
報告の準備。だいたい出来た気がするので急いでスライドを送るべきだが、とりあえずシャワーを浴びて落ち着いてからにしよう。
A「以前にも話したかもしれませんが、今日はゴルギアスの大甕の話をしていいですか」
医師「はい、どうぞ」
A「私は「やらないといけないこと」ばかりやっていて、「やりたいこと」があまりなくなっているように思う。それがソクラテスの言う理想的な状況なのかはわからないのですが、これでいいんでしょうか。ニーチェのいう「おしまいの人間」に近い気もしていますが」
医師「そうですね。じゃあちょっと脳の手術をしておきますか」
A「え? …わかりました、よろしくお願いします」
医師「じゃ、この同意書に署名しておいてください」
(手術が行われる)
医師「終わりました。これで大甕の下の方に大きな穴が空きましたので、違った人生を送れると思いますよ」
A「はい、ありがとうございました。あ、あ、何か買い物したい欲求が出てきた。スマートウォッチとかノートパソコンとか、アマゾンプライムセール…」
医師「あれ、それじゃこれまでと変わりませんよね。もうちょっと穴を大きくする手術しておきますかね」
(手術が行われる)
A「ニャーニャーニャーニャー」
医師「あ、手術が失敗してネコ化してしまったか。まあいいか、同意書とっといたし」
シャワー。風呂がないので上から降ってくるシャワーをしばらく浴びながらいろいろ考え事。
「えー、この、感染症にレジリエントな社会の構築に…」
「レジリエントって何だ、レジリエントって。日本語には根性という言葉があるだろう」
「いえ、根性とレジリエントはちょっと違いまして…」
「心の文脈では同じだろう。だいたい、最近は「根性」という言葉は流行らないと言われながら、レジリエントだとかレジリエンスだとか言って。けっけしからん。つまるところは同じことだろう。根性があるのと逆境に対してレジリエンスがあるというのは。ガッツという言葉だってある。ガッツでいいだろう。感染症に対してガッツのある社会の構築で」
「いや、それだと英語になりませんしよくわからないので…」
「話にならん。責任者を呼べ、責任者を」
真夜中
疲れた。お昼前にホテルを出て、近くの巨大なコンベンションセンターへ。入口で某先生らと合流して、近くのふぐ鍋(てっちり?)屋へ。歓談。
そのあと、某氏と某スタバで一時間ほど研究相談。
昼下がり、某シンポで報告。発表は一人10分と聞いていたが、私以外の人はみな15分から20分話し、そのうち一人はシンポとは全く違う発表をしていて何だかすごかった。パネルディスカッションはそれなり。
終了後、いったんホテルに戻り、それからタクシーで海岸沿いに行き、某氏らと10数名で食事。刺身などが出てきておいしい気はしたが、人と話すので大変で味はあまりわからず。タコの活きづくりが出てきたが箸を付けず。歓談。
その後、パブで二次会。外なので寒くてトイレが近くて困った。とはいえ歓談。全部ごちそうになる。海より深く感謝。
夜中、帰宅してシャワー。それからしばらくメール。
やっぱり外国などに来て人と会って話すのはよい気分転換になるな。どうしても一つのところにいると生き方がルーチン化して考えも凝り固まってしまい、小さなことに拘ってしまう。
寝るべし。
*1:良い子は真似しないでね