え、こだまの世界?

A day in the life of...?

合宿二日目、長島愛生園、高輪など

ほぼ定時起床。シャワー、身支度。

早朝、ホテルのロビーで朝食のコッペパンを買ってから、部屋に戻って某翻訳チェックを少し進める。

 

朝、みなで後楽園と岡山城を訪問。暑くてくらくらする。観光客が少ないと思ったら、そのせいか。後楽園は素敵な日本庭園で、鯉や亀に学生が餌をやったり、真ん中に細い川が流れている休憩所に「足をつけないでください」と札が出ているのを見て、「足だけは水につけず、あとは全部体をつけるのはよいのか」などと議論したり。

 

 

岡山城は令和の大改修によって、内部は完全に城ではなく博物館になっていたので驚いたが、それなりに楽しめた。クーラーが寒くてお腹の調子を悪くする。外と温度が違いすぎるのは健康に悪い。

いったんホテルに戻って荷物を回収し、お昼前に路面電車岡山駅へ。各自適当に昼食。お茶漬け。

それからJRで邑久駅に行き、市バスで長島愛生園へ。かなり長距離なのに運賃が100円で驚いたが、いろいろ補助が入っているのだろう。バスのクーラーが寒くてまたお腹の調子を悪くする。

 

 

着くと事前に予告されていたように、我々の団体が歴史館の来館20万人目に当たるというので、クジでインタビューを受ける学生を決める。歴史館(元は事務所)に行くと、メディアスクラム、というほどではないが、岡山のテレビ局や新聞の方が待ち構えていて、簡単な記念式典が行われる。

 

 

昼下がりから学芸員の方々にハンセン病や療養所について解説してもらう。以前も清瀬の多磨全生園に行ったことがあったが、今回は計3時間近く解説や施設案内をしてもらったので大変勉強になった。深く感謝。

差別されることを恐れた家族と、家族にも差別が及ぶことを恐れた患者が自ら療養所に入ることに決めるなどの話にも心を痛めたが、一つの社会ないし社会の縮図のようなものであった療養所のコミュニティが高齢化によりまもなく消失するだろうという事実が(聞き及んではいたものの)実感されたのが強く印象に残った。

治療薬のプロミンが開発されてから他人に感染しなくなったにもかかわらず、長いあいだ療養所から出ることを認めなかったことについては、よく考えないといけない。

神谷美恵子の『生きがいについて』も再度よく読もう(今回行くことになるまで、長島愛生園が舞台だと気付いていなかった)。

そういえば、今日の解説の中で、ハンセン病のような差別を起こさないために重要なのは私たちの「人権感覚」を磨くことだというような意見があった。一般市民にはもちろんここで終わっても問題ないが、倫理学の問いはむしろここから始まり、「人権感覚とは何なのか」「それを磨けば本当に今後のパンデミック対策において問題が生じないのか」といったことを考えないといけないように思う。その意味でも重要な宿題をいただいた。

夕方、来た道を戻って岡山へ。途中でさっそく新聞などに記事が出ていることを学生が発見する。

 

www3.nhk.or.jp

 

夜、岡山でおみやげを少し買って新幹線に乗る。独歩ビールままかり寿司。

京都駅の新幹線改札を出たところで解散。おもしろい合宿でした。幹事に感謝。

それからまた新幹線に乗り、東京へ。メールの返事など。アイスを買って食べる。

 

夜中、品川着。山手線で高輪ゲートウェイで降り(初めて降りた)、ホテルにチェックイン。とりあえず洗濯機を回して、シャワーを浴びる。夜中に洗濯機を回してすみません。

喉が少し痛いので、早めに寝よう。