え、こだまの世界?

A day in the life of...?

帰洛、某報告要旨、外食など

遅起き。よく寝る。おにぎりなど。新聞。書評欄、本を読む本、気候リヴァイアサンなど。私も本を最初から最後まで読まないといけないと思う方なので、本を尊重しすぎないように、よく本を踏んづけたり壁に投げつけたりするようにしている。

朝、ちょっと調子を上げるために朝風呂。

 

オースティン続き。倫理学政治学が低調だった一つの理由は少し前の英国観念論の連中がわけのわからない話をしていたため(下記のバーリンの説明。バーリンアーカイブ(IBVL)がある)。しかし、1938年にチェンバレンの宥和政策(ミュンヘン協定)を不服とした人々がオックスフォードの補欠選挙(byelection)で宥和政策に反対する候補者としてA.D.Lindsayを立て、オースティンも選挙活動をした。この補欠選挙は国際的に注目された。保守党候補のQuintin Hoggに投票することは、ヒトラーに投票することだ、というスローガン(A Vote for Hogg is A Vote for Hitler)を作ったのはオースティンだった。このあたりの説明はこれまで読んだ本の中で一番文脈がわかりやすく説明されていた。しかし38年10月末の補欠選挙は保守党が僅差で勝利し、その翌月にはウィーンでクリスタルナッハト(水晶の夜)が起きることになる。

 

... but it’s true that politics in particular, or political philosophy, had
become rather discredited owing to the fact that it seemed a
monopoly of these decayed Hegelians, and therefore suffered from
the general discredit into which this kind of twopence-coloured
inflated language had fallen, and that I think is why political
philosophy was disregarded.

---Isaiah Berlin and Stuart Hampshire, 'I'm going to tamper with your beliefs a little' (PDF)

 

39年にはアリストテレスソサイエティ(共通テーマはヒュームの現代的意義)で報告(リプライ)することに。アプリオリの知識があるかという話。そのあと、ケンブリッジのモラルサイエンスクラブで「言葉の意味」という発表。アイザイアバーリンは、1937年にウィトゲンシュタインのブルーブックがオックスフォードに出回っていたが、1939年までオースティンたちは読んでおらず、オースティンの哲学とウィトゲンシュタインの哲学は別々に発展してきたとするが(サールも同様)、最近の研究ではこのモラルサイエンスクラブでの報告は明らかに後期ウィトゲンシュタインの影響を受けていることが示唆されており、Roweもその立場を支持している。もっとも、プラグマティズムはオースティンにもウィトゲンシュタインにも影響を与えており、またオースティンになじみがあったオックスフォードリアリズムと後期ウィトゲンシュタインの類似性も少なくない。オースティンは後期ウィトゲンシュタインの研究を知り、数学的・科学的なライプニッツの研究をする必要がなくなったと考えてやめてしまう。

それで次は戦争。1939年9月に戦争が始まったが、妹の一人(バーバラ)がイギリス兵士と宣戦布告の9月3日に結婚し、三日後に飛行機墜落で死ぬという悲劇があった。オースティンはしばらくオックスフォードで教育を続けたが、そのときに1937年入学のジャン・クーツと仲良くなった。例のハンカチをあげる話。

1940年には英国軍に入隊。ドイツ軍による爆撃が始まって一時期は英国への上陸が現実的に見えたが、何とかもちこたえる。

 

berlin.wolf.ox.ac.uk

 

朝、人間ドックの予約の手続をする。手続が難しいというか面倒だが、何とか切り抜ける。どこかにメモを書いておこう(たぶん来年までにメモの存在を忘れるだろうけど⇒一年後の自分にリマインダーを作っておいた)。

 

お昼前にチェックアウトして、三田線で大手町、そこから地下道を歩いて東京駅へ。某ベジラーメン屋さんでお昼。渡り鳥のように同じ行動を繰り返している気がするな。

 

お昼すぎの新幹線に乗る。某アブストを作らないと。

車内で餃子か何を食べ始めた人がいて、ニンニクの臭いがすごい。

 

帰洛。新幹線では少し寝てから某報告要旨を書く作業。帰りも富士山を見損ねる。曇りだったからだと信じたい。京都駅に着いて新幹線から降りるとサウナに入ったかのような暑さ。要旨を書くためにちょっと喫茶店に来る。

 

夕方、帰宅してしばらく休憩。少し某翻訳チェックとスイッチなど。

 

夜、近所のスペイン料理屋で先日誕生日を迎えた某妻と外食。帰宅してしばらくネコの相手など。

夜中、少し某翻訳のチェックとスイッチ。シャワー。

それから、帰宅後つい忘れていた某報告要旨を完成させ、メールで送る作業。眠い。