え、こだまの世界?

A day in the life of...?

1. 基本的な心掛けについて

  1. 卒論は3年生のころから少しずつ準備しましょう:「明日が〆切なので、これから卒論を書き出します」という人はさすがにいないと思いますが、よい卒論を書くには以下で見る理由から早め早めの準備が必要です。
  2. 3年生のときに最低限やるべきこと:4年生の卒論発表や、最終的な卒論を見せてもらって、だいたいのレベルを把握しておきましょう。卒論が完成していく様子も完成した卒論も見たことのない人が卒論を書こうとするのは、人がギターを弾くのを見たことも聞いたこともない人が舞台に上がってギターをかきならすようなものです。あな先達はあらまほしきかな。そこで、他人の卒論はできるだけ多く見せてもらって読むことがとても大切です。できのよい卒論は見本にして、できの悪い卒論は他山の石としましょう。
  3. 人に見てもらうこと:他人のものを見せてもらうと同時に、自分が書いた卒論の草稿を他人に見せるのはとても大切なことです。中には恥ずかしいから提出まで先生以外の誰にも絶対に見せないという人もいますが、それではよい論文にはなりません。卒論はある意味では水虫と似ていて、手遅れになる前に見せる必要がありますが、別の意味では水虫ではないので、なるべく多くの人に見せてコメントをもらうことが重要です。そのためにも良い友達や先輩を作っておきましょう。また、草稿を読んでくれと頼まれたら勉強だと思って忙しくても断らずに引き受けましょう。
  4. わかりやすく書きましょう:文体は各人の自由とはいえ、卒論は学術論文であり、小説ではありません。奇を衒った文章を書くのではなく、おばあちゃんにもわかるような平たい文章でわかりやすく書くことを心掛けてください。
  5. 根拠を示しましょう:調査や統計のデータを用いて事実を述べる場合は、その典拠(白書、新聞記事など)を必ず示しましょう。また、「〜べきである」というような主張をするさいには、「なぜなら〜だからである」という理由を必ず示しましょう。
  6. わかりやすい文体で、根拠をきちんと示しながら書く。この意味では、卒論を書き進めるときの仮想的な読者は「疑り深いおばあちゃん」だと言えるでしょう。