え、こだまの世界?

A day in the life of...?

いただいた本

延命医療と臨床現場。先日、朝日の書評にも出ていたが、人工呼吸器の中止の問題と、胃ろう(PEG)をつけるかどうかの問題について、著者が行った質的調査に基づいて論じた本。今後の終末期医療の方向性を考えるうえで重要な研究書。

〈起業〉という幻想 ─ アメリカン・ドリームの現実

〈起業〉という幻想 ─ アメリカン・ドリームの現実

〈起業〉という幻想。米国の起業や起業家にまつわる現実と神話がデータを元に検証されている。わたしは起業する予定はないが、起業する予定の人は読んでおくべきだろう。個人的には「なぜ、女性は起業しないのか?」と「なぜ、黒人起業家は少ないのか?」の章がおもしろかった。

妊娠中絶の生命倫理

妊娠中絶の生命倫理

妊娠中絶の生命倫理英米の中絶関連の基本的な論文をまとめて訳したもの。解説もわかりやすく、よくできた論文集になっている。日本の議論がレベルアップするものと思われる。

災害論―安全性工学への疑問― (世界思想社現代哲学叢書)

災害論―安全性工学への疑問― (世界思想社現代哲学叢書)

災害論。東日本大震災に関して論じている某名誉教授の本。短い本だが、カントのリスボン地震の話から始まって、確率論の話や専門家倫理や科学コミュニケーションの話をやり、最後は復興の倫理まで論じる、本格的な本。

はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書)

はじめて学ぶ生命倫理: 「いのち」は誰が決めるのか (ちくまプリマー新書)

はじめて学ぶ生命倫理。某先輩の本。ちくまプリマー新書生命倫理のわかりやすくおもしろい入門書。こういう柔らかい文章も書けるというのはすごいなあと思う。