論文を書かないといけないのだが、全然進まない(雑用にまみれているので当たり前だが)。いろいろ〆切がある中でも、火急のものが一件あるので、逃避している場合ではない。
といいつつ、おもしろい記述を見つけたので、メモ。
- 作者: 菱山豊
- 出版社/メーカー: 築地書館
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
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[なぜクローン個体に異常が生じやすいのかについては、理由がよくわかっていない。] 加藤尚武教授は、「核を除いたり、核を外から移植したりする作業は卵子への外科手術のようなものであるから、当然卵子に見えないキズを作り出していると考えられる。危険度は高いという指摘は納得できる」と指摘しているが、これは誤解ではないかと思う。もしそうであるならば、顕微受精も顕微鏡下で、操作をするのであるから、「キズ」がついてしまうであろう。このような生命科学の問題については、科学的事実を調べて論ずるべきであると思うのである。(73-74頁)
この本は、出た当時は自分自身がこの分野に入りたてでその意義がわからなかったが、今から見ると日本の生命倫理政策を知るには大変勉強になる本。続編を期待したい。