え、こだまの世界?

A day in the life of...?

30年生き延びた本

このところ会議や接待で忙しかったのでひさしぶりに書く。

30年生き延びる本を書くには、とりあえず30年生き延びた本を考えるのが重要だろう。生命倫理関係で30年生き延びている本を考えると。

Practical Ethics

Practical Ethics

第二版だが、初版は1979年。

Causing Death and Saving Lives (Pelican)

Causing Death and Saving Lives (Pelican)

これも息が長い。1977年。日本では翻訳されていないこともあり、評価は高くないが、英語圏ではいまだにテキストとして使われているそうだ(今日確認した。シンガーの本との関係についておもしろい話も聞いたが、また今度)。

Principles of Biomedical Ethics (Principles of Biomedical Ethics (Beauchamp))

Principles of Biomedical Ethics (Principles of Biomedical Ethics (Beauchamp))

これも確か初版は1979年。重要な本はだいたいこの時期に出ている。というか、この時期に出た本が生命倫理学を作ったんだよな。JonsenのClinical Ethicsは1982年が初版か。論文のレベルだったら、もっといろいろあるだろう。

これらの共通点は何か。というと、難しいよな。四原則はほぼ常識になったかもしれないが、シンガーやグラバーの見解はかならずしも常識とまでは言えず、今日でもわれわれの常識に挑戦しているとも言える。

眠いのでまた今度。よく考えないと。