え、こだまの世界?

A day in the life of...?

ビジネス書とか

ビジネス(啓蒙)書の特徴をいくつか挙げてみる。

  • 読みやすい。対象にしている人が、時間のないビジネスマンであるからだろう。一つのテーマを見開き1ページにしているものも多い。段落も短い。とくにマナー本は、読者の知識レベルをかなり低めに設定してある。
  • 学歴・経歴がものを言う世界。とくに単著の場合などは、経歴が延々と書いてあったり、「わたしの経験では、、、」というのが多い。箔というか、「これでうまく行った」という個人の経験が説得力を持つ世界。
  • 伝聞的なデータが多い。著者が耳学問あるいは他の本のおもしろい部分をそのまま抜書きしているのか、同じデータとか研究を用いている場合が多い。しかも、すべて引用がない。これを鵜呑みにしてしまうビジネスマンはクリシンをやるべきだと思うが、まあ、そもそも研究とかデータとかいうのは、自分の主張に箔をつけるためのものだから、その程度の飾りと思っておけばよいのかもしれない。

まあ、ほんとにマナー本とかビジネスの心得というのは、一定の需要があるんだなあと思う。みなマナーや社会規範を身に付けなければと悩んでいるのだ。

研究者としてのマナー本というのはあるのかな。先輩とどう付き合うか。ODとどう付き合うか。自分が先にポストが見つかったら、先輩やODにどういう顔をするか。指導教員と仲良くする方法。教授とどう付き合うか。博士号を取ったら、教授に何か送るべきか。後輩とどう付き合うか。上手な勉強会の開き方。事務の人とは仲良くしましょう。司書の人とも仲良くしましょう。誤字脱字はなくしましょう。〆切は守りましょう。若い間は土日も研究会に出席しましょう。研究会では最低一回は発言するようにしましょう(でも、あまり手厳しい発言をして敵を作らないように!)。懇親会は一次会は出るようにしましょう。学会は自分の名前を売るチャンスです。名刺を作って自分から渡しましょう。抜き刷りは関連分野の先生に送りましょう。公募の書き方。献本が来たら。こんな本、あっても売れないかな。