- 作者: デカルト,野田又夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1974/02/10
- メディア: 文庫
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当時私はドイツにいた。そこでいまなお終わっていないあの戦争に心ひかれて私はそこに行っていたのである。そして皇帝の戴冠式を見たのち、軍隊に帰る途中、冬がはじまってある村にとどまることになったが、そこには私の気を散らすような話の相手もおらず、また幸いなことになんの心配も情念も私の心を悩ますことがなかったので、私は終日炉部屋にただひとりとじこもり、このうえなくくつろいで考えごとにふけったのであった。(方法序説第二部冒頭、19頁)
思索のためにはこういうクオリティ・タイムが必要だよな。忙しいと深い思索をするのは難しい。某妻に頼んで、年末は押入れにでも閉じ込めてもらうか…。