- 作者: 松下圭一
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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マルクス主義といっても、日本だけをみても、このように座標軸のつくり方いかんによって、多様な、しかも相互にきびしい後進国型教条対立をたえず生みだしていました。つまり、「マルクス主義」というだけでは何もいっていないのと同じなのです。「マルクス主義」という言葉で、後世の方々は十把一からげにしないようにしたいものです。(47頁)
はい、おじいちゃん先生!
この「市民」は永遠に現実とならないため、つねに未完にとどまる規範概念です。、、、この「市民」という規範人間型を前提としないかぎり、「愚民」が前提では民主政治という考え方自体がなりたたないではありませんか。だが、市民は、夢のような「理想概念」ではなく、考え方の枠組としての「規範概念」です。しかも、政治のマス化つまり大衆政治がはじめて、この現代型の市民をうみだします。(54頁)
最初の方から出てくる「規範概念としての市民」の意味がよくわからなかったのだが、理念としての、という意味か。