え、こだまの世界?

A day in the life of...?

某打ち合わせ、某勉強会、真理と友人のどちらが大切かなど

"I went there and back just to see how far it was. And you, you tried to tell me, but I had to learn for myself." --The Faces

朝、二度寝。よく寝る。シリアル、朝刊。某翻訳チェック。

お昼前に自転車で大学へ。中央購買部で買い物。しばらくメールの返事。部屋がキンモクセイの香り。廊下は煙草の臭い。

お昼はベジラーメンなど。

お昼すぎ、またメールの返事。某原稿書き。

昼下がり、某氏とオンラインで打ち合わせ。それからまた某原稿書きその他。

夕方、某オンライン国際打ち合わせ。終了後、少し原稿を書いてから早めに帰宅。洗濯物を取り込む。

夜、某オンライン勉強会。専門家の方に救急救命士の教育について教えてもらう。大変勉強になった。それから夕食。スイッチスポーツ。

夜中、風呂。ニコマコス。第一巻って、とくに散漫で読む気を失うよな。

 

真理と友人のどちらが大切か

「真理と友のどちらも愛すべきであるが、真理のほうをより尊重するのが敬虔なことなのである。」

 

(『ニコマコス倫理学(上) (光文社古典新訳文庫)』(アリストテレス, 渡辺 邦夫・立花幸司訳)より)

 

アリストテレスさん、あなたは本気で友人より真理の方が大切だと言うのですか」

「まあどちらか選ばないといけないとしたらね」

「じゃあ、何ですか、あの、トロリー問題ってありますよね」

「まだないけどね、まあ〔議論のために〕あることにしておこう」

「あれで、たとえば5人の友人が線路に縛られているとするじゃないですか」

「そうだとしよう」

「それで、トロリーが暴走していて、あなたがスイッチを切り替えれば、トロリーは側線に入り、友人5人は助かるけど、側線に縛られていた真理は失われてしまうとするでしょう」

「どうやったらトロリーに轢かれて真理が失われるかわからないが、まあ〔議論のために〕そうだということにしておこう」

「その場合、あなたはどうするんですか。さあ、早く答えてください」

「よかろう、君、その場合はね、5人の友人を犠牲にして真理を救うべきなのだよ」

「こ、この真理主義者め。あなたは功利主義者よりも低俗な人のようですね」

功利主義というのもまだいないけどね」

(しばし沈黙)

「ところでアリストテレスよ、あなたは一体何人の友だちがいるんですか」

「む、それはよい質問だね。君、よかったら私の友だちにならないかい。ちょうど最近、友だちを5人ほど失ってね」