生命倫理に関しては、しばらく真面目に勉強する気が出なかったが、また目の覚めるようなおもしろい動きが出てきたな。
- Pain-free animals could take suffering out of farming (NewScientistの記事)
- Pain-free animals would not be guilt-free (NewScientistのエディトリアル)
- 元論文:Adam Shriver, Knocking Out Pain in Livestock: Can Technology Succeed Where Morality has Stalled? Neuroethics.
食用の動物に苦痛を与えない方がよいのであれば、動物の脳に遺伝学的に介入して、苦痛を感じないようにすればいい、という提案。もちろん工場畜産(factory farming)に関しては他にもいろいろ問題があるが、とりあえず他の条件が同じなら(ceteris paribus)、苦痛を感じないようにしておくのはより望ましいように思われる。この結論は非常に直観に反するが、何が問題か。