帰宅してカレー。食器を洗ってから新聞の切り抜き。
そういえば、柳田邦男が「2.5人称の視点」という、おもしろいことを書いていた。partiality/impartialitlyという二分法的思考をしていると、なかなか思いつかない重要な発想だ。
普通1人称とは、自分自身を指しますが、この場合は事件や問題の被害者本人、2人称はその家族です。・・・この1、2人称からの視点が抱える思いを大切にしなければならないのは、もちろんですが、時に感情に偏りがちです。だから、客観性と合理性を持つ冷静な3人称の視点が必要なのですが、往々にしてひとごとのように、ことを処理しがちです。
相手に寄り添う心遣いをもちながら、専門的職業人の務めもこなす。そんな、ぬくもりのある「2.5人称の視点」が大切だし、社会を変えると考えるわけです。
(朝日新聞、2008年11月26日第三面)