え、こだまの世界?

A day in the life of...?

読んだ本 (ミルと現代)

J.S.ミルと現代 (1980年) (岩波新書)

J.S.ミルと現代 (1980年) (岩波新書)

読了。おもしろかった。スミス的な古典経済学の限界を指摘し、新しい段階に達した理論を打ち立てた経済思想家としてのミルとマルクスを比較している。現代へと通じる、経済思想の大きな流れがわかる(と、畑違いの人間には読める)。こういう大雑把な見通しを立ててくれるのが啓蒙書たる新書の良いところだよな。「ミルと日本」の章も参考になった。

もっと早くに読んでおくべきだったが、5年か10年前に読んでもピンと来なかったかもしれないとも思う。To everything, there is a season...