え、こだまの世界?

A day in the life of...

アムステルダム、帰国

機内にて

今朝、早めに起きてシャワー。荷物を詰め、チェックアウト。昨日フラットの大家に電話で尋ねたところ、お金はすでにクレジットカードで支払ったことになっているようだ。忘れ物がないかどうかよく確認してチェックアウト。

最寄り駅から一駅でアムステルダムセントラル駅へ。それから空港までの切符(直通は特急のFyraのみだったのでこちら)を購入。ようやく電車の仕組みも分かってきたところで出国というわけだ。某院生と落ち合って空港に行き、荷物をロッカーに入れてから、数時間の社会見学のためにアムステルダムへ。

社会見学のために飾り窓のあたりを歩き、社会見学とはいえどもコーヒーショップには立ち寄らず、行列が出来ているアンネフランクの家を遠目に見て、水路のほとりの喫茶店で往来する船を見ながらパニーニを食べ、花市場をひやかし、海を少し見てアムステルダムを後にする。今回は天候に恵まれ、暑くも寒くもない日が続いたので良かった。

空港に戻ってチェックイン。荷物を預けるのもセルフサービス化されていてすごい。出国審査を経る前に持ち込みの荷物検査がないと思っていたら、搭乗口のところであったのでそれも驚いた。お土産を少し買っておく。

飛行機に乗ってすぐ少し寝る。映画を見ようかと思ったがそんな気分になれず。せっかくなのでいろいろ考え事をしよう。〆切もあるしな。

今回の出張で考えたこと。国際学会は疲れるが、これまで日本でたくさん国際会議を開いて研究者を招聘していたので、知り合いが多くて助かった。某先生に感謝しないといけない。しかし、知り合いを減らさないためには今後もちゃんと顔を出さないといけないんだよな。大変だ。

報告はまあそれなりだったが、もうちょっと勉強して最先端の議論(といっても大したことはないが)をフォローしておく必要がある。また、哲学系の報告は抽象的かつ無国籍な感じになりがちだが、あまりに無国籍な報告ではなく、日本の具体的事例も紹介できる内容にすること。もちろん、英語のスキルももっと磨かないとだめ。

今回の学会はよくオーガナイズされていた(ピアノやダンスも良かった)が、面白かったのはいくつかの有名人の基調講演ぐらいで、学ぶところが少なかった。これは、自分の報告が三日目で準備不足だったため、人の報告を真面目に聞かなかったというのもあるだろう。また、自分が積極的に出た公衆衛生系のセッションは今ひとつな発表が多かったのかもしれない。ビーチャムが生命倫理は哲学者のプレゼンスが減ったと言っていたが、哲学系の報告は結構多かった気がするし、それらは抽象的すぎてつまらなかった気がする*1

面白かったのはドヴァールの講演(TEDで見れるけど)、グローバルジャスティス系の話(学んだことは少なかったが、ちゃんと勉強しようと思った)、ビーチャムの昔話、De Greyの話、あと生殖ツーリズム関連のポスターセッションか。もうちょっと実証研究の報告を聞くべきだったかもしれない。

宿泊施設はそれなり。最初に鍵を入手するのが困難で、それ以降は快適だったが、キッチンで料理をすることはおろか、スーパーで買い物さえしなかったので、宝の持ち腐れだった。掃除も入らなかったが、これは別に困らず。

スマートフォンを二日目に入手できたのは良かった。今回はホテルでも学会会場でも無線LANが使えたが、どこでもネットにつながる安心感はありがたい。国内ではSIMを差さないかぎりiPodTouchのような使い方しかできないが(また持ち歩く端末が増えてしまった)、海外に行く機会があればまた使うことにしよう。

オランダは初めてだったが良い国だった。ロッテルダムは食事はそれなりだし治安も衛生状態も比較的良かった。ここも住める国だ。時間があれば安楽死事情などもうちょっと勉強できれば良かったが、次の課題にしよう。(そういえばオランダ人研究者と仲良くならなかったな)。9時以降に働き出して6時には店を閉め、土日はたっぷり遊ぶという文化も立派だと思った。見習おう。

機内にて2

本を読んだり食事をしたり(珍しくベジタリアンの料理が美味しかった)。その後、やることがないので、暖炉の前のデカルトよろしくいろいろ思索。

根本的な方法論についての反省というよりは、今後の方針を立てる作業。残りの人生は短いものと思い、優先順位を明確にして生きるようにしよう。漫然と生きていてはいけない。

しかし、オランダに来て改めて思ったが、もう少し人生を楽しまないといけない。どうも日本にいるとまじめに忙しく生きてしまう。それというのも優先順位をつけずに仕事を引き受けてしまうからだ。倫理的な生き方だけでなく、幸福な生き方も探究するようにしよう。

機内にて3

よく寝た。また窓側の席だったので、あまり水分は摂取せず(それも本当は良くないのだが)。次は必ず通路側を取るようにしよう。勉強しようかと思ったが、機内が暗いので今ひとつあれ。こういう時こそ映画でもみるべきなのかな。

*1:しかし、このブログではとてもよい大会だったと評価されている。