- 作者: 無着成恭
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- 作者: 佐野眞一
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作文が、文章力を高めるためにあるのか、人格形成のためにあるのかという議論はおもしろい。いわば、作文は国語教育なのか、社会科教育の一環なのかという問題だ。もちろん、両者だという答えもありうるだろうが。
これは、その後国語教育界を二分する作文派対生活綴方派の論争を先取りするものだった。作文派といわれるグループは、文部省の学習指導要領に基づく表現指導に重点を置き、国語科としての計画的、系統的な指導を強調していた。一方、生活綴方派といわれる一派は、表現の裏側にある生活の指導を重視し、国語科のみにとどまらぬ社会科的指導に重点を置いた。『山びこ学校』は生活指導偏重型であり、方言へのノスタルジアを抱いた貧乏綴方一辺倒に陥っている、という国語教育協議会からの批判は、両者のこうした立場の違いに根ざしたものだった。(276頁)
国語や芸術で人格形成する。日記を書いて人格形成。ブログを書いて人格形成。オレもこういう発想があるよな。とかく修養が好きなのだ。