入門環境倫理学―持続可能性の設計 (神奈川大学評論ブックレット)
- 作者: 加藤尚武
- 出版社/メーカー: 御茶の水書房
- 発売日: 2010/12
- メディア: 単行本
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某名誉教授から贈呈していただく。感謝。某季刊雑誌に連載していたものに加筆したそうだ。どうしたら百年先のことまでを考えた環境教育や政策が可能か、という持続可能性に関係する問題意識が全体を貫くテーマとなっているようだ。次の記述が味わい深い。
「キュウリ草」というのは、指でもむとキュウリの匂いのする草である。その草をはじめて図鑑で確かめたとき、ほんとうにキュウリの匂いがしたのでうれしくなってしまった。そして妻を呼んで、その匂いをかがせた。
キュウリ草をキュウリ草と知り妻を呼ぶ
(25頁)
勉強になる本。すべての本がこのぐらい短いブックレットならいいのだが。